「ALO COFFEE Private Auction 2026」が開催されました
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2026年8月10日18時(日本時間)、エチオピア・シダマ地方のコーヒー生産者、ALO COFFEEによるプライベートオークション「Echoes of the Peak 2026」が開催されました。
今回のオークションには、ALO COFFEEが生産・精製した個性豊かなコーヒーが計22ロット出品され、世界各地から多くの入札が集まりました。総入札数は4,875件、総落札額はUS$187,750(約3,000万円)。最高落札価格は1kgあたりUS$2,275(約36万円)を記録しました。
ALO COFFEEについて

ALO COFFEEを率いるのは、オーナーのタミル・タデッセ氏です。
タミル氏は、コーヒーの生産だけでなく、収穫後の精製にも積極的に取り組み、コーヒーが持つ個性を引き出すためのさまざまな試みを続けています。
その品質は国際的にも高く評価されています。
2021年のCup of Excellence Ethiopiaでは、タミル氏のコーヒーが1位と5位に同時入賞。この快挙をきっかけに、日本でもALO COFFEEへの注目が高まりました。
なかでも代表的なコーヒーの一つが「ALO Berry」です。2021年にシダマ州ベンサ郡のALO村で見つかったこのコーヒーは、一般的なエチオピア産コーヒーより小粒でありながら、濃縮されたようなベリー感と長い余韻を持つ、特徴的なコーヒーとして知られています。
ALO COFFEEは、伝統的な精製方法に加え、さまざまな実験的なプロセスにも取り組んでいます。現在では、コーヒーの乾燥や発酵、選別を細かく管理しながら、多様な精製方法を通じて新しい味わいを追求しています。

価格高騰の中でも「量より品質」
2025/26年のエチオピアの収穫シーズンは、降雨不足による収穫の遅れやチェリーの供給減少、原料価格の高騰など、厳しい状況にありました。
そうした中、タミル氏が選んだのは、「量を抑え、その分クオリティを高める」という方針でした。収量が少ない分、より小さく厳選したロットを丁寧に仕上げる。量を追うのではなく、一つひとつのコーヒー豆と向き合い、品質を高めることを優先したのです。
また、2025/26年の大きなテーマとしてタミル氏が掲げていたのが、「ウォッシュト回帰」です。これまで取り組んできたさまざまな実験的な精製を継続しながらも、今年は特に、クリーンで美しいウォッシュトに力を入れる方針を示していました。
こうした2025/26年のALO COFFEEの取り組みの先に、今回のプライベートオークションがあります。

ALO COFFEE Private Auction 2026
今回のオークション「Echoes of the Peak 2026」は、ALO COFFEEが生み出す希少な高地産コーヒーを、丁寧な精製や革新的な実験的手法によって引き出し、その多様な個性を世界へ届ける取り組みです。
出品されたロットは、Natural、Washed、Experimentalの3つのカテゴリーに分けられました。同じ生産者が手がけたコーヒーであっても、精製方法によって異なる表情を見せることも、今回のオークションの大きな特徴です。
オークションに先立つ8月8日には、Ethiopian Coffee Houseで出品ロットを実際に味わうサンプルカッピング会も開催されました。カッピングを通じて、それぞれのロットの香りや味わいを確認しながら、オークションに向けてALO COFFEEのコーヒーを知る機会となりました。

最高落札価格はUS$2,275/kg
今回のオークションでは、4,875件の入札が行われ、総落札額はUS$187,750(約3,000万円)となりました。
そして、今回最高落札価格を記録したのは、エチオピア・シダマのAlo Village、標高2,420mで生産されたWashedロットです。品種は74158。均一に熟したチェリーを選別し、果皮とミューシレージを除去した後、日陰のアフリカンベッドで乾燥。さらにLDE(Light-Deprived Environment)へ移し、風量と湿度を管理しながら、ゆっくりと均一に乾燥させています。
カッピングでは、ブラックベリー、ゴールデンキウイ、マンゴー、グリーンティーなどのフレーバーに加え、なめらかな口当たりに、赤い果実のような風味と、まろやかな紅茶を思わせる味わいが挙げられています。
この5kgのロットは、1kgあたりUS$2,275(約36万円)、総額US$11,375(約181万円)で落札され、今回のオークションにおける最高落札価格となりました。また、793件の入札が集まり、多くの注目を集めました。


ALO COFFEEとEthiopian Coffee House
Ethiopian Coffee Houseとタミル氏との交流は、2021年のCup of Excellence Ethiopiaをきっかけに始まりました。その後、ALO Berryを日本に紹介し、毎年現地の農園を訪問するなど、継続的に交流を重ねています。
2024年にはEthiopian Coffee House主催の「AMBESSA JAPAN」の課題豆にも採用されました。
タミル氏は、日本のロースターから寄せられる愛情やリスペクトが、毎年「もっと品質を高めよう」という強いモチベーションになっていると話しています。
また、2025/26年の収穫に際しては、日本のロースターや長年のパートナーのためにカスタマイズした特別なロットを用意したいとも語っており、Ethiopian Coffee Houseとの間でも「何か特別なものを一緒に作れる年になる」と期待を寄せていました。
今回、Ethiopian Coffee Houseからの落札はありませんでしたが、私たちはこれからもALO COFFEEとの関係を大切にしながら、タミル氏をはじめとするエチオピアの生産者の取り組みを日本へ伝えていきます。

生産者の挑戦を、日本のロースターへ
今回のプライベートオークションは、価格高騰や収量減少といった厳しい環境の中でも、品質を追求し、より厳選したコーヒーを生み出そうとするALO COFFEEの挑戦と、そのコーヒーを世界のロースターやコーヒー関係者に届け、新たな価値を生み出していくための取り組みでもあります。
タミル氏は、プライベートオークションをはじめとする取り組みを通して、エチオピアのスペシャルティコーヒーの可能性をさらに広げていこうとしています。
Ethiopian Coffee Houseでは、これからも生産者とのつながりを大切にし、コーヒーそのものだけでなく、その背景にある人々の想いや挑戦まで、日本のロースターやコーヒーを愛する皆さまに届けていきます。
これからもALO COFFEEの挑戦をはじめ、エチオピアのスペシャルティコーヒーの可能性を、日本へ伝えていきます。 ぜひご注目ください。

