Nigusse氏が手掛ける高品質なコーヒー「KARAMO」
- 優真 高崎
- 2024年10月7日
- 読了時間: 4分
Nigusse氏について

Karamoという生産地を話す前にまずは農園主のNigusse氏についてお話しさせてください。
Nigusse Gemeda Mude(ニグセ・ゲメダ・ムデ)氏は、エチオピア、シダマ州ブラ地区カラモでコーヒーに親しんで育ち、若かりし頃のニグセ氏に強い印象を与えました。
当初、ニグセ氏は農家と輸出業者をつなぐ役割として地元でのコーヒー取引に携わっていましたが、その過程でビジネスに関する幅広い知識を身につけ、その後、自ら本格的にコーヒー産業に参入することを決意しました。
彼は、エチオピアの高品質なコーヒーを世界中に輸出し、且つ高品質なコーヒーはその価値に見合った適正価格で取引きをおこなうこと、これを広めるという夢を抱いて2017年にKARAMO COFFEE EXPORTを設立しました。今でこそはエチオピアを代表する生産者の一人ですが最初はコーヒー農園を持っておらず、ゼロからのスタートだったそうです。
そして2020年にエチオピアで初めて開催されたカップオブエクセレンス(COE)にて91.04点(当時COE史上最高得点)を獲得し、1kgあたり408ドル(約43,080円)の価格でオークションにかけられたことで頭角を表しました。それ以来COEに何度もランクインするほどクオリティの高いコーヒーを作り続けています。
カップオブエクセレンス受賞歴
In 2020 winner of COE Ethiopia Rank# 1
In 2021 winner of COE Ethiopia Rank# 25
In 2022 winner of COE Ethiopia Rank# 28
KARAMO COFFEE EXPORTについて

KARAMO COFFEE EXPORTはエチオピア産コーヒー生豆の生産・輸出を行う家族経営の会社です。
日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアといった世界中の顧客に対応しています。会社は下記の5つのチームから構成されており、プロセスの各段階に細心の注意を払っていることから高い水準と完璧さへのこだわりが感じられます。
①買い付け・コーヒー選別チーム
②加工チーム
③品質チーム
④物流・輸送チーム
⑤カスタマーケアチーム
エチオピアで生産から物流、顧客対応まで一貫して行える企業は非常に少ないです。さらに従業員に対するケアも怠っていません。
次に同社がこだわっているポイントをいくつかご紹介します。
・クオリティのための設備
良好なコーヒー豆と欠陥のあるコーヒー豆を分けるため、色(黒、緑、フォクシー:きつね色、茶色)で選別する色彩選別機を使用しています。
加えて重さによって選別を行う重量選別機も使用しています。
ここでは軽い欠陥のある豆(欠け、CBB(コーヒーベリーボウラー:害虫)による傷または孔、貝殻豆など)が除去されます。
エチオピアの主要なコーヒーエリアに倉庫を配置しており、コーヒー豆を最適に保管できるようになっています。また、コーヒー豆を選別、グレーディング、プロセスするための最新機器が完備されています。
・従業員に対するケア
良いコーヒーを作り続けるためには設備だけでなく、それを扱う「人」が重要です。良い人材に長く働き続けてもらうために従業員の健康と衛生にも最大限のケアをしています。
すべてのスタッフは安全に製品を取り扱うためにヘルメット、ゴーグル、イヤーマフ、フェイスマスク、手袋などの個人用保護具が供給されています。
モチベーションアップのため800のアウトグロワーズ(同社と契約を結んでいる小規模農家)に対し1kg当たり3ブルのボーナスを支給しています。
年に1回、100万株のコーヒーの苗木をアウトグロワーズに対して無償で提供しています。
KARAMO(生産地)について
