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「Matane Project」始動!ロースターの皆さまとともに築くエチオピアの未来


▼目次

プロジェクト概要

発足の経緯

参加方法と特典

本プロジェクトの意義

今後の予定


このたび、弊社 Ethiopian Coffee House は、新たに「Matane Project(またねプロジェクト)」というエチオピア現地支援プロジェクトを立ち上げました。

エチオピアの未来、そして日本のコーヒー業界が抱える課題に、ロースターの皆さまと共に向き合っていくための取り組みです。
本プロジェクトの概要やご参加方法について、以下でご紹介いたします。

プロジェクト概要


Matane Project(またねプロジェクト)は、弊社代表・ダウィットの故郷であり、私たちのビジネスの原点でもあるエチオピアの地に恩返しをするために立ち上げた、現地支援プロジェクトです。
エチオピアにおけるコーヒービジネスの持続可能な発展と、人々の暮らしの安定教育環境の充実を目指し、インフラ整備や学校支援などを行っていきます。

プロジェクト名「Matane(またね)」は、現地の子どもたちが日本語で最初に覚えた言葉のひとつ。「またね」と笑顔で交わされたその言葉には、「一度きりの関係ではなく、これからもずっと繋がっていこう」という私たちの想いが込められています。


Halo村の子どもたちと
Halo村の子どもたちと(2025年1月弊社主催のエチオピアーツアー写真より)


プロジェクト第1弾「Halo村に図書館を。」

記念すべき最初の取り組みとして、エチオピア南部ゲデブ地域にあるHalo(ハロ)村に、子どもたちが自由に本に触れ、学び、夢を育てられる図書館の建設をスタートしました。
このプロジェクトの資金は、今後販売される弊社のエチオピア産コーヒー豆の一部商品の売上のうち、3%〜10%を現地支援として積み立てる仕組みになっています。

対象商品:


プロジェクト目標

  • 開館目標時期:2026年9月
  • 支援金目標:総額 500万円
       (2025年ロットではまず250万円の調達を目指します。)

この図書館は、子どもたちにとって「初めて本と出会う場所」になるかもしれません。
読み聞かせや学習サポートの拠点としても機能し、地域に暮らす人々の新たな学びの場となることを目指しています。
建設にかかる資材費や設備投資だけでなく、現地の大工さんやスタッフへの報酬も含め、地域経済にも還元される形で支援金を活用していきます。
このプロジェクトはゴールではなく、はじまりです。

まずは図書館から。そして今後は学校支援や、水・電気・道路といったインフラ整備などへと、少しずつ支援の輪を広げていきます。

発足の経緯


2021年、エチオピアのゲデブ地域・Halo Hartumi(ハロ ハルトゥミ)村の農家 Birhanu Dido(ビルハヌ・ディド)氏が生産したコーヒー豆が、Cup of Excellence(COE)2021第19位に入賞しました。これは、世界中から高品質なコーヒーが集まる国際的な品評会において、非常に名誉ある評価です。

ビルハヌ・ディド氏
ビルハヌ・ディド氏

実はこの出品を提案・実行したのは、彼の息子であるZelihun(ゼリフン)氏でした。父の栽培した豆の価値を信じ、勇気を持って挑戦したゼリフン氏の行動が、家族にとっても村にとっても、大きな転機となったのです。

この受賞をきっかけに、日本の商社とのつながりが生まれ、弊社も輸入のサポートを通じてビルハヌ氏一家との関係が始まりました。
その後、ビルハヌ氏はより高品質なコーヒー生産と持続可能な農業経営を目指し、エチオピアにある弊社の輸出会社 Temerachi Coffee(テメラチコーヒー)とパートナーシップを結びました。

彼は2023年に、将来的な生産拡大のため、自身の農園を6ヘクタールから10ヘクタールに広げる計画を立て、品種「74112」のコーヒー苗を植え始めました。
このように、現地の努力と、日本をはじめとする国際的なつながりによって、コーヒーを中心とした持続可能な地域づくりが少しずつ進んでいます。


ゼリフン、ダウィット、ビルハヌ・ディド
ビルハヌ・ディド氏(右)と息子のゼリフン氏(左)、弊社代表ダウィット(中央)



パートナーシップの背景

Halo Hartumi村は、コーヒー農園を中心とした小さなコミュニティです。村の人々は、まるで家族のように支え合いながら暮らしており、生活の多くがコーヒーに支えられています。

しかし、発展途上国であるがゆえに、教育や生活環境にはまだまだ多くの課題があります。特に子どもの数が多い一方で、教育資源が圧倒的に不足しており、教科書1冊を3〜5人で共有しているという現状もあります。

学校の教室に座る子どもたち

ビルハヌ氏はコーヒー豆の栽培には熟練していますが、輸出のライセンスを持たないため、海外市場とつながるにはエクスポーター(輸出会社)の存在が不可欠です。そこで私たちは、素晴らしい豆と人々に出会ったご縁から、中長期的な視点でサポートしたいという想いのもと、パートナーとして正式に協業を始めました。


図書館支援という次のステップ

そんな中で、現地との対話を重ねるなか、ダウィットがビルハヌ氏に「今、一番必要な支援は何ですか?」と尋ねたところ、返ってきたのは意外にも「図書館がほしい」という答えでした。

学校はあっても、教材や学習の場が足りていない。
学びたくても学べない――そんな子どもたちの姿を目の当たりにし、「コーヒーを通じてできる支援の形」として、私たちは図書館建設というプロジェクトを立ち上げることにしました。


Halo村の子どもたち

 


このプロジェクトは、単なる支援ではありません。
現地の努力、日本のロースター・消費者の支援、そしてコーヒーがつなぐ縁によって実現していく、双方向で育む未来のカタチです。

参加方法と特典


Matane Projectには、該当の弊社商品をご購入されることで、気軽にご参加いただけます。
対象商品のご購入金額の3%〜10%が、本プロジェクトを通してHalo村の図書館建設など現地支援に充てられます

さらに、ご購入量に応じて、さまざまな特典をご用意しています。

支援者特典の一例:
  • 弊社発行のコラムやSNS投稿にて店舗名をご紹介
  • 図書館に設置予定の記念碑に店舗名を刻印
  • 支援者向け感謝イベントや表彰式へのご招待
  • お店に飾れる「支援者認定プレート」の贈呈
  • 来年の「カスタムプロセス・ロット」を一緒に作れる体験
  • 現地の子どもたちへの授業やアクティビティ提供(メッセージや教材を通じて


Halo村の子どもたちとツアー


また、弊社が毎年実施している現地エチオピアへのツアーにご参加いただければ、建設中・完成後の図書館や記念碑を実際にその目で見ていただくことも可能です。
村の子どもたちとの交流や、コーヒー生産現場の見学なども予定しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。

本プロジェクトの意義


本プロジェクトは、日本のロースターや消費者の皆さまが一方的に現地を「支援する」ものではありません。
良質なコーヒーをこれからも共に育て、届けていくための、持続的かつ互助的な関係づくりの第一歩と私たちは考えています。

現在、エチオピアをはじめとするアフリカ諸国の高品質なコーヒーは、ヨーロッパのロースターや商社との結びつきが強く、安定的に流通するルートが確立されつつあります。加えて、エチオピアには中国からの大規模な投資も入り始めており、コーヒーをめぐる国際的な競争はますます激化していくと予想されます。

こうした中で、日本が引き続き質の高いコーヒーを確保していくには、生産者との信頼関係やパートナーシップの構築が欠かせません
事実、コーヒー生豆価格高騰に関する記事でも触れられているように、気候変動や需給バランスの変化によって、生産量・品質ともに不安定になっていく可能性があります。

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私たちは、本プロジェクトを通して:

  • エチオピアの生産者が継続的に高品質なコーヒーを生産できる環境を整えること
  • 日本のロースターが安定して価値あるコーヒーにアクセスし続けられること

この両方を叶える仕組みを作っていきたいと考えています。

Halo Hartumi農園

エチオピアで生まれ、日本で15年以上を過ごしてきた弊社代表ダウィットが、その“架け橋”となり、現地のリアルな声と日本の皆さまの思いをつなぐことで、一過性ではない、長く深いつながりをつくっていけたらと思っています。

この「Matane Project」が、その最初の一歩となります。
共に歩んでくださる皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

今後の予定


進捗報告について


ご支援いただいた皆さまにも、プロジェクトの歩みを一緒に見守っていただけるよう、以下の方法で定期的な進捗報告を行っていきます:

  • 進捗レポート  
    建設の様子や現地からの写真や動画などを交えたレポートを、WebサイトやSNS、当コラムにて発信予定です。

  • 支援金の使用内訳の公開  
    どのような形で支援金が使われたのか、明細を可能な限り分かりやすく公開します。
  • 支援者限定のオンライン報告会 プロジェクトの節目には、ダウィット本人からのメッセージとともに支援者様に直接ご報告するイベントを計画しています。

「またね」と交わしたつながりが、ずっと続いていくように。
進捗も、課題も、よろこびも、皆さまと一緒に共有していきます。


このプロジェクトを通して、コーヒーに携わる皆さまの日常と、エチオピアの未来がやさしく、あたたかく繋がっていくことを願っています。
ご支援・ご共感、どうぞよろしくお願いいたします。



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