『AMBESSA JAPAN 2024』優勝者に聞く:焙煎や生豆について
- 優真 高崎
- 7月31日
- 読了時間: 5分
更新日:8月1日
前回のツアーインタビューに続き、堺原さんに焙煎や生豆についてどう考えているかお聞きしてみました。
AMBESSA JAPANとCOFFEE COLLECTIONで2冠となった日本で一番ALO Berryを上手く焙煎した彼が難しいとされるALO Berryをどう焙煎しているのか、生豆を見る視点や抽出への考え方まで、率直に話してくれました。

Q. ALO Berryは焙煎が難しいという声が寄せられています。どのように焙煎されていますか?
堺原さん:
中まで火を入れなければいけないけど、粒が小さいので焦げやすいのが難しいところです。僕は前半でがっつり火を入れるのですが、火力を下げるタイミングと焙煎のトータルタイムに気をつけています。焙煎時間が長くなるとバランスは取れるけど個性は薄まるし、短すぎると個性が発達し切らない。その際を見極めるのはポイントでしょうか。
Q. 焙煎が上手くなるためには、まず何をしたら良いでしょうか?
堺原さん:
自分はよくカッピング会に行ってましたね。Finetime Coffee Roastersでやっていたのにお邪魔して、色んな声を聞いて、これが「美味しい」なんだと理解を深めていきましたね。コーヒー好きな人が集まるので、世界中のロースターの豆を参加者で持ち寄ってました。海外に旅行に行って、そこで豆を購入したので持ってきました、みたいな感じで。
有名ロースターのものでも、美味しくないものは美味しくないとはっきりコメントが出ていたシーンもありました。カッピングの場で良くも悪くも正直にいう人が多かったんです笑。味が取れる人とカッピングしないと味覚を設定するのは難しいと思います。最初のうちに美味しいを知るのは大事かと。

Q. 食事に気をつけて味覚を整えるみたいな話を聞きますが、いかがですか?
堺原さん:
普段から食には気をつけていないですね。笑
Q. 生豆選びの時のポイントを教えてください
堺原さん:
買い付けって難しいですね。カッピングした時はイマイチでも購入されたロースターさんが焙煎したものを飲んで美味しい時もあります。ここならではの味みたいなのがあると買いたくなりますね。極端な例だとエルパライソみたいな。好みもありますが、この味!と思えるのは良いです。
中南米と違ってエチオピアみたいなアフリカのコーヒーは個人の農園ではなく、エリア名が同じでもエクスポーターによって違うウォッシングステーションを指している時があるので、そこが農園まで特定できるようになると良いですね。個人的にはエクスポーターで選ぶのが良い気がしています。
